spec espaceクリエーティブディレクターより22

19 June 2021

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 「ブルーライトカット眼鏡」が一般的に聞かれるようになりましたが、コロナ禍でのテレワークや巣ごもりにおける需要もあって、大人気商品となっているようです。

 ブルーライトとは、パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明に多く含まれており、網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近い強いエネルギーを持つ光です。

 特に、デジタルディスプレイから発せられるブルーライトは「目の疲れ・痛み」「睡眠障害」など眼や身体に大きな負担をかけるとも言われています。

 省エネによりLEDが普及し、スマホも必須アイテムとなった今、ブルーライトを浴びるも増え、より一層ブルーライトカット眼鏡・レンズの関心が高まったのかもしれません。

 また、学校からタブレット端末が支給されたり、スマホ所持が低年齢化することで、子供向け用ブルーライトカット眼鏡も多く販売されています。

 そんななか、日本眼科学会や日本眼科医会、日本近視学会など6団体が共同で「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」を4月14日に発表しました。これは、「子どもにブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はない」「むしろ発育に悪影響を与えかねない」と注意を促すものでした。

 この発表は米国眼科アカデミーから、ブルーライトが目に悪影響を与える科学的根拠はなく、アメリカではブルーライトカット眼鏡は推奨しないとの見解が出されたことが背景としてあるようです。

 また「ブルーライトカット眼鏡は、小児の心身の発育に好影響を与える太陽光を遮って、逆に近視進行のリスクが高める可能性がある」と指摘されています。

 ブルーライトカット眼鏡を使用することで、パソコン画面の眩しさやちらつきが軽減し、コントラストがよくなって見やすくなったなどの意見も確かにありますが、個人が置かれている状況に応じて、ブルーライトカット眼鏡を使用することが大切です。何より、パソコンやスマホの長時間の使用や姿勢・距離なども注意して心がけることが重要です。

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