
30 September 2021
spec espace 2021 A/W Collection ~第1回 定番からの進化~
かけ心地の良さを追求した立体的なスタイリングを持つスペックエスパスより、2021年A/Wコレクションが発表されました。空間を意識した構造、その絶対的な柱はそのままに、より細やかな部分をブラッシュアップさせています。さらにメンズやレディース、年齢層を問わず、メガネをかける人の気分を上げてくれる展開となっています。
こちらは1枚のシートメタルのみで構成されるエスパスの定番と言われるタイプ。薄くて軽いβチタンから生まれる柔軟性とフィット感に定評があり、これまでも一定層のファンを獲得しています。今回の新作はオーバル型とスクエア型があり、そして美しい色合いなどによってその趣が変わって見えます。また、従来のシリーズと比べて、技術的にもさらに磨きがかかった仕上がりに。
新しくなったラバーの形状
仕様としては大きく変わっていないけれど、折りたたむ際にラバー部分が外れやすかったところに改良が施されています(今はよりフック型になっている)。また、メガネをかけた時の印象を左右するシェイプは、わりと大きめのサイジングになっているそう。
メガネの企画やデザインから製造、販売までの全てを担当する齊藤さん
オプト. デュオの齊藤さんに、新作の注目すべきところを伺ってみました。
―「1年に2回、8~10タイプほどの新作発表を続けているわけですが、昨年の秋冬は女性がかけやすいラウンド型を多くラインナップしていたのに対して、今年は比較的スクエアを意識したシェイプでメンズ要素を補うものとなっています」
気になるカラーバリエーションについては
―「色味についてはあまり原色を使わずに、肌なじみが良い色やビジネスシーンでもそれほど違和感のないカラーリングを揃えていますね」
定番から新しさを生み出すのは、難しい感じがするのですが?
―「今までのエスパスの柱を崩さずに違和感なくブラッシュアップできていると思います。私たちは小売店さんと直接お話をする機会が多いので、いろんな声を聞かせていただいていますね。色味やサイジングなどのご意見をなるべく多く取り入れて、新作に落とし込むように工夫しています」
確かにどのメガネも思わず手に取ってみたくなるような、カッコよさと落ち着いた印象を兼ね備えています。これからも独自の世界観を打ち出しながら、成熟していくスペックエスパスに注目です。
(次回へ続く)