スペックエスパスかける人 第2回 漆塗り職人 廣瀬さん「誰かにとっての必需品」

12 September 2022

スペックエスパスかける人 第2回 漆塗り職人 廣瀬さん「誰かにとっての必需品」

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スペックエスパスのかけ心地に魅了され、
「24時間メガネをかけている」と話す塗り職人の廣瀬さん。
塗装中にメガネが汚れてしまうこともあるので、
仕事用と予備で2本のエスパスを愛用中です。
ー「今まで使っていたメガネはすぐにズリ落ちてしまって、1日に何回もメガネを上げるしぐさをしていました。そのストレスがなくなり、おかげで仕事に集中できています」

現在は、地元の問屋からの塗装依頼が多い廣瀬さんですが、
お父様の病気がきっかけとなり、稼業を継いだばかりの頃は
仕事が少なく苦労した時期がありました。
それはなぜかと言うと、漆器問屋の営業から、
技術を持たずに漆職人になったことから。
県外に営業に通って注文をもらいながら、実績を積み、
だんだん仕事がまわるようになったといいます。

表向きはあまり知られていませんが、
東京や大阪の飲食店や大手外食チェーン店には、
必ずと言っていいほど越前塗りが使われており、
業界でのシェア率は高いそうです。
そんな河和田の漆器産業は、昔ながらの漆器生産が1、2割程度で、
化学塗料の製品が約8割を占めます。
その化学塗料を用いたうちの8割が樹脂(プラスチック)製で、
木製品はわずか2割に減ってしまいました。
今の河和田の漆産業は樹脂に塗装したもので支えられています。

河和田に工房を持つ廣瀬さんは、木製専門の塗り職人です。
木地屋さんからお預かりした木地に塗膜を5、6回塗り重ね、
表面を研いで、平らにしては塗装を繰り返し、
最低でも1か月で1つの器物を仕上げます。
毎日の気温や湿度によって塗料の乾燥時間が変わるので、
乾燥の進み具合で次の塗りどきを計算しなければなりません。
しかも、樹脂とは違って天然木は塗料を吸い込んでしまうため、
仕上がりまでに手間と時間を要します。

廣瀬さんに「木材にこだわってきた理由」は何かを伺いました。
ー「樹脂製だと金型を作るための初期投資が大きすぎて、利益を出すには何万枚を売上げなければいけない。その点、木は50枚、100枚でも小ロットで制作できます。例えば、お盆を造るにしても1、2cm小さくしてほしいと言われたら、木材ならすぐに対応できます。飲食店さんのテーブルの大きさで、器の大きさも1センチ単位で変わってくるので、そういう面でも木材の方が小回りが利きます」

とはいえ、便利な生活に慣れた私たちにとって
天然木よりも樹脂製食器のほうが扱いやすいという側面も。
ー「電子レンジはなるべく避けて欲しいですね。目指すのは、ずっと水に浸していても大丈夫なもの、水切れが良くて、カビが生えにくいとか、食器洗浄機に使えるものとか。最近は新しい塗料がどんどん開発されているので、いろいろ試しながら少しでも多くの皆さんに使っていただけるように、塗装の力で木製品に付加価値をつけられないかなと思っています」

ー「人が手で食器を洗う時代ではなくなり、洗浄機に耐えうる食器として変化していった結果、プラスチックなどの樹脂製品が多くなったと思いますね。洗って繰り返し使える木製の器を造ることが、今の一番の目標ですね」

漆器は、塗り重ねることで強度を増していきますが、
廣瀬さんは、化学塗料の力で従来の漆器の可能性を広げたいと言います。

この先、業界がどうなっていくのか、
時代の流れや変化を読みときながら
毎日の仕事に取り組む。
スペックエスパスが、そんなこだわりのある職人さんにとって
「ずっと使いたい」といわれるような
必需品であってほしいのです。

廣瀬 康弘さん
1976年鯖江市生まれ。2009年に漆器問屋の営業職を退職後、父が創業した「マルヒロ漆器」を引き継ぐ。その後、2019年に「丸廣意匠」と屋号を変え、木製品を中心に機械で塗料を吹き付けるスタイルに変更した。漆塗りの伝統を大切にしながら、化学塗料の可能性を広げている。

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